【WordPressプラグイン】Classic Editorとは?使い方を徹底解説!
WordPressは、2018年のバージョン5.0のリリース以降、デフォルトのエディターは「Gutenberg」、通称「ブロックエディタ」に切り替わりました。この新しいエディターは、視覚的に直感的な操作が可能な一方で、慣れ親しんだ古いエディターからの切り替えには戸惑いを感じる方も多いでしょう。
ここで注目したいのが、「Classic Editor」プラグインです。このプラグインを使えば、古いタイプのエディターである「クラシックエディター」を引き続き使用することが可能となります。
本記事では、このClassic Editorとは具体的に何なのか、どのように使いこなすのか、その詳細について解説していきます。
WordPressのプラグインについて
WordPressのプラグインは、基本的なWordPressの機能を拡張するための追加モジュールです。
プラグインを使用することで、ご自身のWordPressサイトに新たな機能を追加したり、既存の機能をカスタマイズしたりすることが可能になります。
WordPressの公式プラグインの種類には、SEO最適化、ソーシャルメディアの統合、カスタムフォームの作成、セキュリティ強化、パフォーマンス改善など、あらゆる目的を達成するための数千ものプラグインがあります。
WordPressに最低限入れておきたいプラグインに関しては【WordPress】最低限インストールすべきプラグイン10選!知らなきゃ損!で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
Classic Editorとは
Classic Editorは、WordPressのプラグインの一つで、その名の通り、クラシックな編集画面(古いタイプのエディター)を利用できるようにするものです。
このプラグインは、2018年にリリースされたWordPress5.0で導入された新エディター”Gutenberg”に対する代替手段として開発されました。
ブロックエディタは、「ブロック」を用いたコンテンツ作成を主眼に置いており、視覚的にレイアウトを調整できるというメリットがあります。
しかし、この新エディターは機能が複雑で、操作が難しいと感じるユーザーも多くいます。
Gutenberg(ブロックエディタ)に関しては【WordPress】Gutenberg(ブロックエディタ)の使い方。使いにくい理由とは?で詳しく解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
ここでClassic Editorの登場です。Classic Editorを使用すると、Gutenbergエディターではなく、WordPress5.0以前に使用されていた、よりシンプルで直感的なWYSIWYG(What You See Is What You Get)エディターを用いることができます。
このエディターは、Microsoft Wordなどの一般的なテキストエディターと非常に似た操作性を持つため、多くのユーザーにとって扱いやすく、人気も高いものとなっています。
Classic Editorは、WordPressの操作をシンプルに保ちつつ、ユーザーがより自由にコンテンツを作成・編集できるようにするための便利なプラグインです。
Classic Editorのメリット・デメリット
以下Classic Editorの主なメリット・デメリットです。
Classic Editorのメリット
- シンプルで直感的な操作ができる
- HTMLとCSSの直接編集ができる
- 互換性が高い
シンプルで直感的な操作ができる
シンプルで直感的な操作が可能で、特に初心者や非技術者にとっては理解しやすいというメリットがあります。
テキスト編集の基本操作(テキストの追加、削除、コピーペースト等)は一般的なテキストエディターと同様で、追加機能もメニューから簡単に選択できます。
HTMLとCSSの直接編集ができる
「テキスト」モードを使用すると、HTMLやCSSのコードを直接編集することができます。
これにより、詳細なデザイン調整や特定のHTML要素の挿入が可能になります。
互換性が高い
Classic Editorは、WordPressの旧バージョンで作成された記事やページとの互換性が高いです。
古い記事の編集を行う際に問題が発生する可能性を軽減できます。
Classic Editorのデメリット
- Gutenbergのような高度な機能の不足
- 将来性があまりない
Gutenbergのような高度な機能の不足
Classic Editorはシンプルさを追求しているため、Gutenbergが提供する高度なレイアウト機能(カラムレイアウト、メディアリッチなブロック要素等)は利用できません。
これらの機能を必要とするユーザーにとっては、制約となりうるでしょう。
将来性があまりない
WordPressの開発方針はGutenbergに向けられており、今後のアップデートでClassic Editorが完全にサポートされなくなる可能性もあります。
しかし、現時点ではClassic Editorは非常に人気があり、大きなコミュニティが支えているため、これがすぐに問題となることはないでしょう。
Classic Editorは、そのシンプルさと直感的な操作性により、多くのWordPressユーザーから愛されています。
しかしながら、高度なレイアウト機能を必要とするユーザーにとっては、Gutenbergエディターを併用する、もしはGutenbergに移行することを検討した方が良いかもしれません。
Classic Editorの注意点
以下、Classic Editorを使う上で注意しておきたいポイントです。
- Gutenbergとの併用をなるべく避ける
- プラグインの更新は定期的に
- 互換性の問題を考慮しておく
- テクニカルサポートがない
- 将来性が低い
Gutenbergとの併用をなるべく避ける
Gutenberg(ブロックエディター)はWordPressのデフォルトのエディターで、Classic Editorと同時に使用することも可能です。
しかし、どちらのエディターで作成した記事を、もう一方のエディターで編集すると、フォーマットやレイアウトが崩れることがあります。
特に、ブロックエディターで作成したコンテンツをClassic Editorで編集する際には、この問題が発生しやすいです。
プラグインの更新は定期的に
Classic EditorもWordPressの他のプラグインと同様に、定期的な更新が必要です。
これは新機能の追加やバグの修正、セキュリティの強化など、プラグインのパフォーマンスを維持するために重要です。
プラグインが更新されたら、可能な限りすぐに更新を行ってください。
互換性の問題を考慮しておく
Classic Editorは他のプラグインやテーマとの互換性があるとは限りません。
特定のプラグインやテーマがClassic Editorと一緒に使用することを想定していない場合、問題が発生する可能性があります。
新たなプラグインをインストールしたり、テーマを変更したりする際は、テストを行い、必要に応じて調整を行ってください。
テクニカルサポートがない
Classic Editorは無料で提供されているため、24時間体制のテクニカルサポートを受けることはできません。
問題が発生した場合、自分で解決するか、WordPressのコミュニティフォーラムで質問するなどの対応が必要となるでしょう。
将来性が低い
Classic EditorのサポートはWordPressの開発チームによって確約されていますが、将来的には新しいエディター(Gutenberg)への移行が推奨されています。
そのため、長期的に見てClassic Editorに依存するのではなく、新しいエディターに慣れる時間を設けることも必要かもしれません。
Classic Editorのインストール方法
Classic Editorのインストールは管理画面からインストールする方法と公式サイトからフォルダをダウンロードし手動でインストールする方法があります。
いずれも非常に簡単で、数ステップできます。
以下に、それぞれのステップを解説していきます。
WordPressの管理画面からインストールする方法
WordPressのダッシュボードにログイン
まず、ご自身のWordPressサイトの管理画面(ダッシュボード)にログインします。
「プラグイン」メニューを開く
ダッシュボードの左側のメニューから「プラグイン」をクリックします。
「新規追加」をクリック
「プラグイン」ページが開かれたら、画面上部にある「新規追加」ボタンをクリックします。
“Classic Editor”を検索
「プラグイン追加」ページに移動したら、右上にある検索バーに”Classic Editor”と入力します。すると、検索結果に”Classic Editor”が表示されます。
「いますぐインストール」をクリック
Classic Editorの右側にある「いますぐインストール」ボタンをクリックします。すると、プラグインのインストールが始まります。
プラグインを有効化する
インストールが完了したら、「有効化」ボタンが表示されるので、それをクリックします。
手動でインストールする方法
Classic Editorのダウンロード
まず、WordPress公式のプラグインディレクトリからClassic Editorのプラグインをダウンロードします。
こちらからClassic Editorのページにアクセスし、「Download」ボタンをクリックします。
ダウンロードされるファイルはZIP形式になります。
WordPress管理画面からアップロード
FTPクライアント(FileZillaなど)を使用して、ダウンロードしたZIPファイルをWordPressがインストールされているサーバーにアップロードします。
アップロードする場所は、あなたのWordPressサイトのルートディレクトリ内にある wp-content/plugins/
ディレクトリです。
WordPressのダッシュボードにログイン
次にご自身のWordPressサイトの管理画面(ダッシュボード)にログインします。
「プラグイン」メニューを開く
ダッシュボードの左側のメニューから「プラグイン」をクリックします。
「新規追加」をクリック
「プラグイン」ページが開かれたら、画面上部にある「新規追加」ボタンをクリックします。
「プラグインのアップロード」をクリック
プラグインを追加のタイトル右側にある「プラグインのアップロード」ボタンをクリックします。
すると、「ZIP 形式のプラグインファイルをお持ちの場合、こちらからアップロードしてインストールまたは更新できます。」と表示され、ファイルアップロード用の画面が表示されます。
ファイルを選択orドラッグ&ドロップ
先ほどダウンロードした、Classic Editorのプラグインフォルダを選択もしくはドラッグ&ドロップし、「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
※Classic Editorのプラグインフォルダは必ずzip形式に圧縮してください。
プラグインを有効化する
インストールが完了したら、「有効化」ボタンが表示されるので、それをクリックします。
いずれかの方法で、Classic Editorのインストールと有効化が完了します。
これ以降、新規投稿やページ作成時にクラシックエディターを選択して、記事を編集できるようになります。
なお、既にGutenbergエディターで作成した投稿やページも、Classic Editorで開くことが可能です。ただし、Gutenberg特有のブロック要素は、Classic Editorでは正しく表示されない場合がありますので注意が必要です。
Classic Editorの使い方
Classic Editorの各機能は、一般的なテキストエディターと非常に似ています。
以下Classic Editorで利用できる主な機能です。
フォーマットの適用
ツールバーの「太字」、「斜体」、「打ち消し線」ボタンを使用して、選択したテキストに各フォーマットを適用できます。
箇条書きや番号付きリスト
「箇条書き」や「番号付きリスト」ボタンを使用すると、簡単にリスト形式の文章を作成できます。
引用の挿入
「引用」ボタンを使用すると、選択したテキストを引用形式で表示できます。
リンクの挿入と削除
「リンクを挿入/編集」ボタンを使用して、選択したテキストにハイパーリンクを追加し、「リンクを削除」ボタンを使用して、選択したテキストからハイパーリンクを削除できます。
画像やメディアの挿入
「メディアを追加」ボタンを使用して、画像やビデオを記事に追加することができます。
これにより、視覚的な要素を簡単に追加することができます。
「テキスト」モードの使用
「ビジュアル」モードではなく「テキスト」モードを選択することで、HTMLのコードを直接編集することができます。
これにより、詳細なフォーマットの調整や特定のHTML要素の挿入などが可能になります。
予約投稿
「公開」ボックス内の「すぐに公開」の右側にある「編集」ボタンをクリックすると、特定の日時に投稿を公開する予約投稿を設定することができます。
記事のプレビュー
「プレビュー」ボタンをクリックすると、投稿のプレビューを新しいタブで開くことができます。
これにより、公開前に記事の見た目を確認することができます。
まとめ
Classic EditorはWordPressのプラグインで、ユーザーフレンドリーなインターフェースを持っています。
直感的な操作性により、初心者でも簡単にWebページを作成することができます。
そのシンプルさは多くのユーザーから好評を博していますが、一方で複雑なページレイアウトやデザインを作成する能力は限られています。
このため、より高度なデザインを求める場合はWordPressのデフォルトのエディター、Gutenbergに慣れることをおすすめします。
Gutenberg(ブロックエディタ)に関しての記事はこちら。
最後に、Classic Editorのサポートは現状続けられていますが、長期的には新しいエディターへの移行が推奨されています。
WordPressの編集環境は進化し続けており、Classic Editorはその一環であるという視点を持つことが重要です。