【WordPress】ブロックエディタとクラシックエディタの違いを徹底比較!
WordPressは世界中で最も人気のあるコンテンツマネジメントシステムの一つです。
そんなWordpressの中には2つの主要なエディタ(ブロックエディタとクラシックエディタ)があり、どちらもメリットデメリットがあります。
本記事では、その2つの主要なエディタ、ブロックエディタとクラシックエディタについて徹底比較し、それぞれどんな人に向いているのかを解説していきたいと思います。
WordPressのエディタとは
WordPressのエディタは、webサイトやブログのコンテンツを作成・編集するためのツールです。
標準のエディタとしてはブロックエディタとクラシックエディタがあります。
エディタの選択は、ユーザーの好みや目的によって異なります。
ブロックエディタは柔軟性とデザインの自由度を求める場合におすすめで、クラシックエディタはシンプルさと互換性を重視する場合に適しています。
最終的な選択は、webサイトの目的、デザインニーズ、個人のスキルや好みによって決まります。
どちらのエディタを選ぶにせよ、WordPressのエディタはコンテンツ作成の重要なツールであり、使いやすさと目的に合ったカスタマイズ性を提供します。
ブロックエディタとクラシックエディタの違い
以下、ブロックエディタとクラシックエディタの主な違いを比較した表です。
ブロックエディタとクラシックエディタの比較表
特徴 | ブロックエディタ | クラシックエディタ |
UI (ユーザーインターフェース) | 個々の要素を ブロックとして扱う | シンプルで直感的な インターフェース |
操作性 | 慣れるまでに時間がかかる | 操作性は非常に簡易的 |
レイアウトの自由度 | HTMLとCSSの知識がなくても、高度なカスタマイズが可能 | HTMLとCSSの知識がなければ、レイアウトの自由度は限定的 |
互換性 | 古いプラグインや特定のテーマとの互換性に問題がある場合あり | 多くのテーマとプラグインとの高い互換性を保持 |
パフォーマンス | ページの読み込み時間が 少し長くなる場合あり | 軽量でパフォーマンスは高速 |
ブロックエディタ(Gutenberg)
ブロックエディタ(Gutenberg)は、2018年のWordPress 5.0リリースとともに導入された新しいエディタです。
このエディタは、ブロックベースのシステムを採用しています。
つまり、ページや投稿を作成する際、テキスト、画像、見出し、リストなどの各要素は個別の「ブロック」として扱われます。
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Gutenbergの特徴
以下に、ブロックエディタの主な特徴をいくつか挙げてみます。
- ブロックベースの編集
- 直感的なインターフェイス
- カスタマイズ性の高さ
- 再利用可能なブロック
- 拡張プラグインとの互換性
- コードの視覚化
ブロックベースの編集
Gutenbergはコンテンツを個別のブロックに分割します。
テキスト、画像、動画、リンクなど、異なる要素がそれぞれのブロックになります。
これによって、ビジュアルな編集が直感的に行えるようになりました。
直感的なインターフェイス
ブロックをドラッグアンドドロップで配置できるため、非技術者でも容易にウェブページや投稿をデザインできます。
カスタマイズ性の高さ
各ブロックは個別にカスタマイズできるため、デザインの自由度が高まります。
色、フォントサイズ、配置などを容易に調整できます。
再利用可能なブロック
特定のブロックの設定を保存して再利用することが可能です。
これにより、一貫性を保ちつつ、効率的にページを構築できます。
拡張プラグインとの互換性
多くのプラグイン開発者がGutenbergと連携するプラグインを提供しており、さらなる機能拡張が可能です。
コードの視覚化
コードを直接書く必要はありませんが、必要に応じてHTMLやCSSを直接編集することもできます。
これにより、初心者から上級者まで幅広く対応しています。
Gutenbergのメリット
- デザインの一貫性
- 効率の向上
- 拡張性の高さ
- コンテンツの視覚的プレビューができる
デザインの一貫性
一度設定したブロックは再利用可能で、ブランディングやデザインの一貫性を保ちやすくします。
これにより、ビジュアルコミュニケーションの質を高めることができます。
効率の向上
よく使うレイアウトや要素を保存して再利用できるため、同じ作業の繰り返しを減らし、時間を節約することができます。
拡張性の高さ
Gutenbergは多くのプラグインと連携できるため、追加の機能を簡単に導入できます。
これにより、個別のプロジェクトのニーズに応じてエディターをカスタマイズできます。
コンテンツの視覚的プレビューができる
ページを公開する前に、ブロックを使って実際のレイアウトのプレビューを見ることができます。
これにより、意図した通りのデザインが構築されるか確認しやすくなります。
Gutenbergのデメリット
- 学習曲線
- 互換性の問題
- パフォーマンスの問題
- カスタマイズの制限
- 不安定な要素
学習曲線
既存のWordPressユーザーにとっては、新しいブロックベースのインターフェイスは慣れるまでに時間がかかることがあるため、学習曲線が存在します。
互換性の問題
一部の既存のテーマやプラグインとの互換性がない場合があります。
これにより、アップデート時に問題が発生する可能性があります。
パフォーマンスの問題
大量のブロックや複雑なレイアウトを使用すると、ページの読み込み速度やエディター自体のパフォーマンスに影響を及ぼす場合があります。
カスタマイズの制限
Gutenbergは多くのカスタマイズオプションを提供しますが、高度なカスタマイズに対しては制限がある場合があります。
専門的なカスタマイズが必要な場合、専門の開発者の支援が必要になることがあるでしょう。
不安定な要素
Gutenbergは進化し続けており、新しいバージョンがリリースされるたびに新しい機能が追加されたり、既存の機能が変更されたりすることがあるため、不安定な要素も存在することがあります。
Gutenbergの詳しい使い方に関して知りたい方は【WordPress】Gutenberg(ブロックエディタ)の使い方。使いにくい理由とは?で詳しく解説していますのでぜひチェックしてみてください。
クラシックエディタ(Classic Editor)
Classic Editorは、WordPressが2019年までに標準として使用していた編集インターフェースです。
ユーザーは文章を書くためのボックスが一つあるだけの、とてもシンプルなインターフェースでブログ記事やwebページを作成できます。
ダウンロードはこちらから。
Classic Editorの特徴
- シンプルなインターフェイス
- WYSIWYGエディター
- HTMLの直接編集
- プラグインとの互換性が高い
- 少ない学習曲線
シンプルなインターフェイス
クラシックエディターのインターフェイスはシンプルで直感的で、基本的なオプションが一目でわかるように配置されています。
WYSIWYGエディター
あなたが見ているものはあなたが使えるもの(What You See Is What You Get)のエディターで、画像、リンク、テキストなどの編集が直接的に行えます。
HTMLの直接編集
HTMLタブを使うと、コンテンツのHTMLコードを直接編集できます。
これにより、高度なカスタマイズが可能で、ウェブ開発者にとっては便利な機能です。
プラグインとの互換性が高い
長い間WordPressの標準エディターとして使用されていたため、多くのプラグインやテーマとの互換性があります。
少ない学習曲線
新しいユーザーにとっても取り扱いが簡単で、WordPressに慣れ親しんでいるユーザーにとっては馴染みのある操作感があります。
このClassic Editorは、新規のWordPressインストールには既にデフォルトでは含まれておらず、代わりにGutenbergエディタが標準となっています。しかし、Classic Editorはプラグインとして引き続き利用することができます。
Classic Editorのメリット
- 使いやすさ
- 安定性の高さ
- 既存環境との互換性
- 軽量
- 既存ユーザーの満足度
使いやすさ
シンプルなインターフェイスとWYSIWYGエディターの採用により、特別なトレーニングなしで誰でもすぐに使い始めることができます。
安定性の高さ
長い間使用されてきたエディターであるため、一般的なバグや問題はすでに解決されている可能性が高く、安定して動作します。
既存環境との互換性
既存のテーマやプラグインとの互換性が高いため、過去のWordPressサイトとの連携が容易で、移行の障壁が低くなります。
軽量
Gutenbergよりも機能が制限されている分、ページの読み込み速度などのパフォーマンスに優れる場合があります。
既存ユーザーの満足度
WordPressに慣れ親しんでいるユーザーにとって、クラシックエディターは馴染みのある操作感を提供し、即座の適応が可能です。
Classic Editorのデメリット
- 制限されたデザイン機能
- 未来のサポートの欠如
- 新しいプラグインとの互換性
- 革新の欠如
- コンテンツの再利用が難しい
- スマホ編集の制限
制限されたデザイン機能
Gutenbergエディターのようなブロックベースの設計機能がないため、ページレイアウトのカスタマイズが限定的です。
未来のサポートの欠如
WordPressがGutenbergエディターに移行しているため、将来的にクラシックエディターのサポートが減少する可能性があります。
新しいプラグインとの互換性
新しいプラグインやテーマはGutenbergを前提に開発されることが多いため、クラシックエディターとの互換性がない場合があります。
革新の欠如
Gutenbergのような新しいエディターには、新しい機能や改善が定期的に追加されることが一般的ですが、クラシックエディターはそのような革新的なアップデートが少ないかもしれません。
コンテンツの再利用が難しい
ブロックベースのエディターと比較して、クラシックエディターではコンテンツの構造化や再利用が困難で、一貫性の確保も難しくなることがあります。
スマホ編集の制限
クラシックエディターのモバイル対応はGutenbergに比べて制限されており、モバイルデバイスでの編集体験が最適ではない可能性があります。
Classic Editorの詳しい使い方に関して知りたい方は【WordPressプラグイン】Classic Editorとは?使い方を徹底解説!で詳しく解説していますのでぜひチェックしてみてください。
GutenbergとClassic Editorの使い分け方
GutenbergとClassic Editorの選択は主にご自身のwebサイトの目的、そしてどれだけの時間とリソースを学習や調整に費やすことができるかによります。
以下に具体的な使い分け方を説明します。
Gutenbergはこんな人のおすすめ
Gutenbergは次のようなユーザーにおすすめです。
- 新規WordPressユーザー
- デザインを重視するユーザー
- 時間とリソースがあるユーザー
- 新しいテクノロジーに積極的なユーザー
新規WordPressユーザー
Gutenbergは今後のWordPressの標準エディタとなるため、新規ユーザーはGutenbergに慣れておくことが重要です。
また、ブロックベースのエディタはビジュアルに文章やメディアを配置することができ、直感的で使いやすいと感じるユーザーも多いです。
デザインを重視するユーザー
Gutenbergのブロックベースのシステムでは、サイトの各部分にドラッグ&ドロップでデザインを適用することができます。
これにより、ユーザーは個々のブロックのレイアウトやスタイルを調整することができ、非常に柔軟なデザインが可能です。
時間とリソースがあるユーザー
Gutenbergはブロックベースのエディタであり、これにより可能性が広がりますが、同時に慣れるまでに時間がかかります。
しかし、その時間とリソースを投資することで、よりクオリティの高いデザインのwebサイトを作成することができます。
新しいテクノロジーに積極的なユーザー
GutenbergはWordPressの最新のシステムを反映しています。
新しいテクノロジーに積極的で、最新のウェブデザインのトレンドに追いつきたいユーザーにとって、Gutenbergは非常に魅力的なオプションです。
Classic Editorはこんな人におすすめ
Classic Editorは次のようなユーザーにおすすめです。
- 簡潔な編集インターフェースを好むユーザー
- 互換性が重要なユーザー
- カスタマイズを最小限にしたいユーザー
- 学習コストを最小限にしたいユーザー
簡潔な編集インターフェースを好むユーザー
Classic Editorはシンプルな編集画面で投稿や記事を編集することができます。
ブロックベースの編集ではなく、一つのテキストボックスに文章を入力するだけで簡単に記事を作成できます。
互換性が重要なユーザー
Classic Editorは古いWordPressテーマやプラグインとの高い互換性を持っています。
既存のサイトを運営している場合や、特定のテーマやプラグインがClassic Editorに最適化されている場合は、Classic Editorの利用がスムーズであり、互換性の問題を回避できます。
カスタマイズを最小限にしたいユーザー
Classic Editorはレイアウトやデザインのカスタマイズが制限されているので、最小限のカスタマイズですみます。
カスタマイズに時間やリソースを割きたくないユーザーや、基本的なテキストエディタ機能に重点を置きたいユーザーに適しています。
学習コストを最小限にしたいユーザー
Classic EditorはGutenbergに比べて学習コストが低いです。
ブロックベースのエディタに慣れるまでに時間がかかることがなく、すぐに編集を開始することができます。
まとめ
Gutenbergの特徴
- ブロックベースのエディタ
- 直感的なインターフェース
- 高度なカスタマイズオプション
- モダンなデザイン
- 最新のWordPressの機能とテクノロジーに対応
Classic Editorの特徴
- シンプルな編集インターフェース
- 直感的な操作性
- 既存のWordPressテーマやプラグインとの互換性が高い
Gutenbergはこんな人のおすすめ
- 新規WordPressユーザー
- デザインを重視する人
- 高度なカスタマイズを行いたい人
- 新しいテクノロジーに積極的な人
Classic Editorはこんな人におすすめ
- シンプルな編集インターフェースを好む人
- 既存のWordPressテーマやプラグインとの互換性が重要な人
- カスタマイズの範囲を最小限にしたい人
最後に
以上、GutenbergとClassic Editorについて比較してきました。
WordPressのGutenbergとClassic Editor、どちらもそれぞれの魅力と特性があります。
あなたの目的と技術レベルに合わせて最適なエディタを選び、最高のWebサイトを作成しましょう。