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HTML・CSS

【完全初心者向け】SCSSとSASS:詳細比較と使い分けガイド

susan

CSSのプリプロセッサは、現代のWeb開発において重要なツールの一つとなっています。

SASSとその派生であるSCSSは、その中でも特に多くの人に利用されています。しかし、これらの違いは何でしょうか? 

すーさん
すーさん

本記事ではSASSSCSSの概要、書き方、メリット・デメリットを比較し、適切な使い分けができるよう解説していきます。

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SCSSSASSの違い

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以下、SCSSとSASSの特徴を比較した表です。

SCSSSASS
構文スタイルCSSに似た拡張可能な構文インデントを利用した短縮構文
ブロックの開始と終了ブラケット({})で示すインデントと改行で示す
セミコロンステートメントの終了に必要不要
@-規則と指令CSSに類似SASS特有の構文
ファイル拡張子.scss.sass
CSSとの互換性×

SCSS(Sassy CSS)はSASS(Syntactically Awesome Style Sheets)の拡張として導入されたもので、SASSのバージョン3から、SASSのオリジナルのインデントベースの構文(.sassファイル)と、新しいCSS互換の構文(.scssファイル)の2つの異なる構文が存在するようになりました。

SCSSSASSの主な違いはその書き方や構文です!機能面はほぼ一緒です。

SCSSとは

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SCSS(Sassy CSS)は、CSSのすべての機能を継承しつつ、変数、ネスト、ミックスイン、関数といったより高度な機能を使用することができます。しかし、これらの機能を利用するためには専用のコンパイラが必要となります。SCSSはその名の通り、CSSと非常に似たシンタックスを持っています。

CSSとSCSSの違いについては初心者でも分かる!CSSとSCSSの比較ガイド。メリット・デメリットもで詳しく解説してますので、ぜひチェックしてみてください。

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SCSSの特徴

SCSS(Sassy CSS)はCSSプリプロセッサで、CSS開発をより効率的で動的なものにするための拡張機能を提供しています。主な特徴は以下の通りです。

  • 変数の使用
  • ネスト
  • ミックスイン
  • 関数と演算
  • パーシャルとインポート
  • 制御ディレクティブ
  • CSSとの互換性

変数の使用

色、サイズなどの値を変数として定義し、再利用することができます。

ネスト

セレクタを親子関係でネストすることで、コードの構造をより明確に表現できます。

ミックスイン

共通のCSS宣言をグループ化し、必要な場所で繰り返し使用できます。

関数と演算

カラーや数値などの操作を行うための組み込み関数や演算子を提供しています。

パーシャルとインポート

コードを複数のファイルに分割して整理し、必要に応じてインポートすることができます。

制御ディレクティブ

条件分岐やループなどの制御構造を提供して、より複雑なロジックを記述できます。

CSSとの互換性

SCSSはCSS3の上位互換であり、すべての有効なCSS3は有効なSCSSでもあるため、既存のCSSをそのまま使用できます

SCSSの書き方

SCSSの書き方は、基本的にはCSSと同じですが、変数、関数、ミックスイン、ネストなどの機能が追加されています。例えば、変数を利用して色を指定することができます。

style.scss

1$primary-color: #3cb44b;
2
3body {
4  background-color: $primary-color;
5  p {
6    color: #000;
7  }
8} 

SCSSの書き方について知りたい方はSCSSとは?独特の文法とそのメリット・デメリットを徹底解説でも詳しく解説していますのでぜひチェックしてみてください。

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SCSSのメリット・デメリット

以下、SCSSのメリット・デメリットです

SCSSのメリット

メリット
  • 緩やかな学習曲線
  • 変数の導入とコードの再利用性の向上
  • ネストによる可読性と保守性の強化
  • ミックスインと関数でのDRY原則の適用
緩やかな学習曲線

CSSに親しんでいる開発者にとって、SCSSの学習曲線が緩やかであるため、既存の知識を基盤に容易に移行できます。

変数の導入とコードの再利用性の向上

変数を使用することで、色やサイズなどの値を一元管理し、コード全体の再利用性と一貫性を向上させることができます

ネストによる可読性と保守性の強化

ネスト機能を使うと、親子関係のセレクタを整理し、コードの構造を明確に表現できるため、可読性と保守性が向上します。

ミックスインと関数でのDRY原則の適用

ミックスインと関数を使用することで、共通のスタイルやロジックを効率的に管理し、DRY(Don’t Repeat Yourself)の原則を遵守しやすくなります

SCSSのデメリット

デメリット
  • コンパイラの必要性
  • CSSと比較した際の学習コスト
コンパイラの必要性

SCSSはCSSの拡張機能であるため、ブラウザが解釈できる通常のCSSにコンパイルする必要があります。このプロセスにはコンパイラが必要となります。

CSSと比較した際の学習コスト

SCSSは多くの新機能と構文を提供しているため、CSSと比較して一定の学習コストがかかります。既存のCSS知識に加え、新しい概念とツールの理解と習得が求められるためです。

SASSとは

SASS (Syntactically Awesome Style Sheets)はSCSSと同様、CSSを拡張し、より強力で使いやすくするためのCSSプリプロセッサです。SASSを使用すると、変数、ネスト、ミックスイン、継承などのような豊富な機能を使用することができます。

SASSの概要

SASSの初期のバージョンでは、CSSとは異なるインデントと空白に基づく構文を採用していました。この独自のシンタックスは、特にRubyコミュニティから高い評価を得ましたが、一部の開発者からは反感を買いました。このためSass3で新たな拡張CSS互換構文が導入され、この新しい構文がSCSS(Sassy CSS)となりましたしかし、オリジナルのSASS構文も依然としてサポートされ続けています。

SASSの特徴

SCSS(Sassy CSS)もSASSの一部ですが、SASSは特に以下の特徴を持っています。

主な特徴
  • 簡略化された構文
  • SCSSと同じ機能を持っている(変数の使用、ネスト、ミックスイン、関数と演算、パーシャルとインポート、制御ディレクティブなど)

簡略化された構文

インデントによるネストや省略可能な波括弧など、より簡潔な構文を提供します。

SCSSと同じ機能を持っている

変数の使用、ネスト、ミックスイン、関数と演算、パーシャルとインポート、制御ディレクティブなど基本的な機能はSCSSと一緒です。

SASSの書き方

SASSでは、セミコロンと波括弧を用いないインデントベースの構文が特徴です。それぞれのプロパティは新しい行に書かれ、インデントを用いてそのプロパティがどのセレクタに属しているのかを示します。

基本的なSASSの書き方は以下です。

style.sass

1body 
2  background: #fff
3  color: #333
4  nav 
5    height: 50px
6    background: #333
7  a 
8    color: #fff 

この例では、nav内のaタグはネストされています。これはCSSでは次のようになります。

style.css

1body {
2  background: #fff; color: #333;
3}
4
5nav {
6  height: 50px; background: #333;
7}
8
9nav a {
10  color: #fff;
11} 

このように、SASSを使用するとCSSの記述をより短縮し、読みやすくすることができます。また、変数やミックスイン、関数といった強力な機能も利用可能で、大規模なプロジェクトでのスタイルの管理を大幅に簡単にしてくれます。

SASSのメリット・デメリット

以下、SASSのメリット・デメリットです。

SASSのメリット

メリット
  • インデントベースのシンタックスによるコードの簡潔化
  • SCSSと同様の機能の提供
インデントベースのシンタックスによるコードの簡潔化

インデントを使用したシンタックスは、波括弧やセミコロンの省略により、コードを簡潔かつ読みやすくします

SCSSと同様の機能の提供

SASSもSCSSと同様に、変数、ネスト、ミックスイン、関数などの強力な機能を提供しており、効率的で柔軟なスタイリングをサポートします。

SASSのデメリット

デメリット
  • CSSとの類似性が少ないための学習コストがかかる
  • コンパイラの必要性
  • インデントのミスによるエラーの可能性
  • CSSとの互換性がない
CSSとの類似性が少ないための学習コストがかかる

ASSのインデントベースのシンタックスはCSSと異なるため、学習曲線がやや急であり、新しい開発者にとっては学習コストが高くなる可能性があります。

コンパイラの必要性

SCSSでも同じですが、SASSはブラウザで直接解釈できないため、通常のCSSに変換するためのコンパイラが必要となります。

インデントのミスによるエラーの可能性

インデントベースのシンタックスは見た目がすっきりしていますが、インデントのミスがエラーを引き起こす可能性があります。このようなエラーは、特にインデントが複雑になる大規模なプロジェクトで特に悩ましい問題になることがあります。

CSSとの互換性がない

SASSのインデントベースの構文は、CSSと異なり、波括弧 {} やセミコロン ; を使用しません。これによってコードは簡潔になりますが、CSSファイルをそのままSASSファイルとして扱うことはできません

SCSSとSASSの書き方の違い

SCSSSASS
構文スタイルCSSに似たブロック形式で波括弧{}とセミコロン;を使用インデントと改行に基づき、波括弧とセミコロンは使用しない
変数宣言$記号を使用して変数を宣言$記号を使用して変数を宣言
ネストルール波括弧{}を使用してネストインデントを使用してネスト
ミックスイン@mixin@includeディレクティブを使用してミックスインを
定義し、使用
@mixin@include ディレクティブを使用してミックスインを定義し、使用
関数@function@returnを使用して関数を定義し、使用@function@returnを使用して関数を定義し、使用
継承/拡張@extendディレクティブを使用してクラスを拡張@extendディレクティブを使用してクラスを拡張
コメント/* */は通常のCSSコメントとして出力に保持、//は行コメントとして出力時に削除/* */は通常のCSSコメントとして出力に保持、//は行コメントとして出力時に削除

これらがSCSSとSASSの書き方の主な違いです。基本的には同じですが、構文スタイルやネストルールが異なるので注意が必要です。

SCSSとSASSの書き方の違い具体例

まず、以下がSCSSのサンプルコードです。

style.scss

1$font-stack: Helvetica, sans-serif;
2$primary-color: #333;
3
4body {
5  font: 100% $font-stack;
6  color: $primary-color;
7}
8
9nav {
10  ul {
11    margin: 0;
12    padding: 0;
13    list-style: none;
14  }
15
16  li { display: inline-block; }
17
18  a {
19    display: block;
20    padding: 6px 12px;
21    text-decoration: none;
22  }
23}

次に、同じスタイルルールをSASSの構文で書くと以下のようになります。

style.sass

1$font-stack: Helvetica, sans-serif
2$primary-color: #333
3
4body
5  font: 100% $font-stack
6  color: $primary-color
7
8nav
9  ul
10    margin: 0
11    padding: 0
12    list-style: none
13
14  li
15    display: inline-block
16
17  a
18    display: block
19    padding: 6px 12px
20    text-decoration: none
ここでの主な違い
  • 構文スタイル
  • ネスト

構文スタイル

SCSSではCSSに似たブロック形式で波括弧{}とセミコロン;を使用しますが、SASSではこれらは使わず、インデントによるネストと改行によるプロパティの区切りを使用します

ネスト

両方ともネストが可能ですが、SCSSでは波括弧{}を使用し、SASSではインデントを使用します

これらの違いから、どちらを選ぶかは主に個々の開発者の好みやプロジェクトの要件によるところが大きいです。ただし、SCSSの方がCSSとの互換性が高く、初学者にとってはより理解しやすいでしょう。

SCSSとSASSの使い分け方

SCSSとSASSのどちらを選ぶかは、主に以下の要素によって変わってきます。

SCSSとSASSを使い分ける際の基準
  • プロジェクトの要件
  • チームのスキル
  • コードの保守性
  • ビルドツールの互換性
  • 開発環境

プロジェクトの要件

プロジェクトによっては、SCSSまたはSASSの特定の機能が必要になる場合があります。たとえば、もしプロジェクトがCSS3との互換性を重視しているなら、SCSSが良い選択となります。その一方で、短い構文やより少ない記述を好むならば、SASSが適しています

チームのスキル

開発チームのメンバーがすでにSCSSまたはSASSに習熟しているなら、その方向に進むのが一般的です。また、チームが主にCSSに慣れているなら、SCSSの方が適しています。それはSCSSの構文がCSSに非常に似ているため、学習コストが低くなります。

コードの保守性

SCSSはCSSにより似ているため、将来的にコードを見直したときに理解しやすいかもしれません。その一方、SASSはインデントによるコードブロックと省略可能なセミコロンなど、簡潔さを重視しています。

ビルドツールの互換性

使用しているビルドツールやフレームワーク(例えば、VueやReactなど)との互換性も選択を左右する可能性があります。一部のツールやフレームワークは、SCSSやSASSのどちらか一方に特化している場合があります

開発環境

開発環境やエディタのサポートも考慮に入れるべきです。エディタがSCSSやSASSのシンタックスハイライト、自動補完、リント(コードチェック)などをサポートしているかどうか確認しましょう。

おすすめのコードエディタに関しては無料のコードエディタ!初心者におすすめの6つのツール!Visual Studio Code他でも詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

これらを考慮に入れて、最適な選択を行ってください。一つの解決策がすべての問題に対する最適な答えとは限らないので、各プロジェクトやチームの特定のニーズに基づいて適切な選択を行うことが重要ですが、「特にこだわりはない」、「独学で学びたいだけ」といった方はSCSSがおすすめです

SCSSとSASSの違いまとめ

SCSSとSASSの違いまとめ

構文スタイルの違い

  1. SCSSはブロック形式で波括弧{}とセミコロン;を用います。これは通常のCSSと同じです。
  2. SASSはインデントと改行に基づく構文を用い、波括弧とセミコロンは使用しません。

変数宣言

  1. SCSSとSASSの変数宣言には違いはありません。どちらも$記号を使用して変数を宣言します。

ネストルールの違い

  1. SCSSでは波括弧{}を使用してネストします。
  2. SASSではインデントを使用してネストします。

ミックスインと関数の違い

  1. SCSSでは、@mixin@includeディレクティブを使用してミックスインを定義し、使用します。関数も同様に@function@returnを使用します。
  2. SASSでも基本的に同じですが、波括弧{}とセミコロン;が不要です。

継承/拡張の違い

  1. SCSSでは、@extendディレクティブを使用してクラスを拡張します。
  2. SASSでも基本的に同じですが、ここでも波括弧{}とセミコロン;が不要です。

拡張子の違い

  1. SCSSでは、.scssを使用
  2. SASSでは、.sassを使用。

SCSSとSASSどちらを学ぶ・使うべきか

「特にこだわりはない」、「独学で学びたいだけ」といった方はSCSSがおすすめ

最後に

SCSSとSASSは、どちらも強力なCSSプリプロセッサです。

どちらを選択するかはプロジェクトやチームのニーズによりますが一般的にはSCSSが多く使われています。

それでは、あなたのプロジェクトが成功しますように!

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webデザイナー/webエンジニア
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