【Javascript】luxy.jsの使い方:魅力的な慣性スクロールを簡単実装!

webサイトのユーザーエクスペリエンスを向上させる方法の一つとして、スムーズで自然なスクロールがあります。
このようなスクロール方法を慣性スクロールと呼びます。慣性スクロールはluxy.jsというライブラリを使用することで、実装することができます。

本記事では、慣性スクロールの概念と、その実現に役立つライブラリ「luxy.js」について詳しく解説します。
他のJavascriptアニメーション用ライブラリについて知りたい方はWebサイトを活気づける!おすすめのJavaScriptアニメーションライブラリ10選で詳しく解説していますのでぜひチェックしてみてください。

慣性スクロールとは

慣性スクロールは、ユーザーがスクロール操作を行った後にもスクロールが継続する効果のことを言います。通常のスクロールでは、ユーザーが指を離すとスクロールが即座に停止しますが、慣性スクロールでは指を離してもスクロールがスムーズに減速しながら続きます。
この効果により、自然な動きや滑らかなスクロールを体験することができます。慣性スクロールは、ユーザーがウェブページをスクロールする際に、指の動きや速度に応じてスクロールが滑らかになるため、より直感的な操作が可能となります。
慣性スクロールは、モバイルデバイスやタッチパネルデバイスでは一般的になっていますが、デスクトップコンピュータでも利用されることがあります。これにより、スクロールがより直感的で自然なものになり、ユーザーがウェブページをより快適に閲覧できるようになります。
特に、長いコンテンツやページ内ナビゲーションのスムーズな移動など、スクロールが頻繁に行われる場面で効果的です。慣性スクロールによって、ユーザーはより自然な動きを感じながらコンテンツを閲覧でき、より良いユーザーエクスペリエンスを体感することができます。
luxy.jsについて
luxy.jsは、軽量なJavaScriptライブラリであり、webサイトに慣性スクロールを簡単に実装することができます。

以下、luxy.jsについて詳しく解説していきます。
luxy.jsの特徴
- シンプルで軽量なライブラリ
- 慣性スクロール効果の実現
- カスタマイズ可能なオプション
- モバイルフレンドリー
シンプルで軽量なライブラリ
luxy.jsはコンパクトで軽量なコードで構成されており、簡単にウェブサイトに組み込むことができます。
慣性スクロール効果の実現
ウェブページをスクロールする際に、慣性のようなスムーズな動きを提供します。ユーザーがスクロールを停止した後も、スクロールの速度に応じた自然な減速効果があります。
カスタマイズ可能なオプション
luxy.jsでは、慣性スクロールの速度や効果を調整するためのさまざまなオプションが提供されています。スクロールのトリガー位置や減速の強さなどをカスタマイズできます。
モバイルフレンドリー
luxy.jsはモバイルデバイスにも対応しており、タッチ操作によるスクロールも同じように利用できます。
luxy.jsを使用するメリット
- ユーザーエクスペリエンスを向上させる
- デザインの魅力を高める
ユーザーエクスペリエンスを向上させる
luxy.jsによって実装された慣性スクロール効果は、ユーザーにスムーズで自然なスクロール体験を体感してもらえます。
デザインの魅力を高める
慣性スクロールによって、webサイトのデザインがより魅力的になります。滑らかなスクロールは、ユーザーに視覚的な魅力を与える効果が期待できます。
luxy.jsを利用する際の注意点
luxy.jsを利用する際、慣性スクロールの適用範囲に注意する必要があります。luxy.jsの効果を適用する要素やセクションを選ぶ際には注意が必要です。過度に使用すると、パフォーマンスやユーザーエクスペリエンスに悪影響を与える場合もあります。
luxy.jsの使用例

以下に、luxy.jsを使用した具体的な使用例をいくつか紹介します。
セクションのパララックス効果

webサイトのセクションごとに背景画像や要素を設定し、luxy.jsを使用してパララックス効果を追加することができます。スクロールに応じて背景画像が滑らかに移動し、奥行き感を演出します。
スクロールトリガーのアニメーション

特定の要素が画面内に表示された時にアニメーションを発火させることもできます。例えば、テキストや画像がフェードインやスライドインするアニメーションを実装することができます。上の例では、スクロールするとluxy.jsの文字が離れたり近づいたりするエフェクトになっています。
カスタムなスクロールイベントの制御
luxy.jsでは、スクロールイベントに対して独自のコールバック関数を設定することも可能です。これにより、特定のスクロール位置で要素の表示・非表示や動作の変更など、自由なカスタマイズが可能になります。
luxy.jsを使用しているwebサイト
岡崎女子大学 | 岡崎女子短期大学

URL: https://www.okazaki.ac.jp
大陽日酸 採用サイト

URL: https://www.tnsc.tn-sanso.co.jp/jp/recruit/
F&S CREATIONS

THE FLAT HEAD

URL: https://www.flat-head.com
luxy.jsの使い方

luxy.jsを使って慣性スクロールを実現する手順は以下の通りです。
ステップ1: ライブラリの読み込み
まず、Luxy.jsを利用するために、公式ウェブサイト(https://min30327.github.io/luxy.js/)、もしくはGitHubリポジトリ(https://github.com/min30327/luxy.js)からライブラリファイル(”luxy.js”または”luxy.min.js”)をダウンロードします。通常、圧縮版(minified)と非圧縮版の2つのバージョンが提供されています。圧縮版はファイルサイズが小さいため、本番環境で使用することが推奨されます。
dist/jsファイルをクリック
GitHubリポジトリ(https://github.com/min30327/luxy.js)からdist/jsファイルをクリック。

luxy.min.jsをクリック
ここではluxy.jsより軽量化されたluxy.min.jsを使用しますので、luxy.min.jsクリックします。

ダウンロードボタンをクリック
ダウンロードボタンをクリックします。

ファイルの移動
無事にファイルがダウンロードされたことを確認し、自分のプロジェクトファイルにこのファイルを移動させます。

ステップ2: HTMLファイルへの読み込み
HTMLファイルの<head>セクション内または<body>セクションの最後に、以下のようにしてLuxy.jsのライブラリファイルを読み込みます。パスは先ほどダウンロードし移動させたファイルの位置を記載してください。
HTML
1<script src="path/to/luxy.min.js"></script>
ステップ3: スクリプトの配置位置
Luxy.jsのライブラリファイルを読み込む際には、通常はHTMLファイルの<head>セクション内に配置することが推奨されます。これにより、ウェブページの読み込み時にLuxy.jsが最初にロードされ、他のスクリプトや要素に適用されるようになります。ただし、ウェブページの読み込み時間が長くなる場合は、</body>セクションの直前に配置します。
以上でHTMLファイルへの読み込みは完了です。続いては具体的に使用する方法です。
ステップ4: Luxy.jsの初期化
JavaScriptのコード内で、luxy.init()関数を呼び出してLuxy.jsを初期化します。以下のように記述します。
javascript
1luxy.init();
この初期化処理によって、Luxy.jsが起動します。
ステップ5: オプションの設定
Luxy.jsではいくつかのオプションを設定することができ、設定する場合は以下のように、luxy.init()関数の引数にオプションを指定します。
javascript
1luxy.init({
2 wrapper: '#luxy', // スクロールの対象となる要素を指定
3 wrapperSpeed: 0.08, // スクロール速度の調整(デフォルト値は0.08)
4});
- wrapper: スクロールの対象となる要素をCSSセレクタで指定します。デフォルトではウィンドウ全体に適用されます。
- wrapperSpeed: スクロールの速度を調整するパラメータです。値が大きいほど遅くなり、値が小さいほど速くなります。デフォルトの値は0.1です。
- targets: 慣性スクロールの効果を適用する要素を指定するためのオプションです。このオプションを使用することで、特定の要素にのみ慣性スクロールを適用することができます。
ステップ5: 各要素にパラレックス効果を設定
親要素を囲む
wrapperオプションで指定したid(#luxy)でコンテンツ全体を包みます。
1<div id="luxy">
2 全コンテンツ
3</div>
子要素の指定
パララックス効果を適用させたい要素に.luxy-elを追加する。
1<div id="luxy">
2 <div class="luxy-el"></div>
3</div>
属性の指定
data-speed-y属性で速度を、data-offset属性でオフセット(初期の位置)を指定します。
1<div id="luxy">
2 <div class="luxy-el" data-speed-y="5" data-offset="-50"></div>
3</div>
水平方向
水平方向に移動させたい場合は、data-horizontal=”1 “を指定し、data-speed-x属性で水平方向の速度を指定する。
1<div id="luxy">
2 <div class="luxy-el" data-horizontal="1" data-speed-x="-5"></div>
3</div>
以上の手順に従ってLuxy.jsを導入することで、ウェブページに慣性スクロールの効果を追加することができます。
まとめ
luxy.jsを使えば、簡単に慣性スクロール効果を実現することができます。
滑らかで自然なスクロールは、webサイトのユーザーエクスペリエンスを向上させ、魅力的なデザインを作り出します。
ぜひluxy.jsを取り入れて、webデザインに慣性スクロールの魅力を加えてみましょう。



